流産のこと
稽留流産をしたときのことを書いていきたいと思います。
こどもが一歳になり
そろそろ2人目が欲しいねと夫婦で話し合い、
産婦人科へ相談に行ったところ
なんと、妊娠していることがわかりました。
産婦人科へ相談へ行った理由は、
市販の排卵検査薬を使用したら5日連続で濃い陽性反応を示し排卵日の特定ができなかったのと、
濃い陽性がずっと続くのは異常だと思ったからです。
産婦人科のお医者様曰く、濃い陽性が出たのは妊娠反応であるHCGに排卵検査薬が反応したのでしょうとのこと。
HCGとLHは似たホルモンなのですね。
妊娠がわかり嬉しかったのですが、
その2週間ほど前に生理のような出血が5日間程続いていたため、こないだ生理がきたはずなのですが...と先生にたずねたところ、
先生は、きっとそれは不正出血でしょう、よくあることなので心配ないですよ。とおっしゃいました。
なので、最終生理だと思っていた日よりも一ヶ月前の生理が最終生理となりました。
来週もう一度診ますね、今日は胎嚢が見えたので、きっと来週にはもっと大きくなって赤ちゃんも見えるかな、週数や予定日もわかるでしょうとのことで、一週間待ちました。
次の週、産婦人科へ検診へ行き内診をするとなにやら先生の様子がおかしい。
うーん。胎嚢は見えているんだけど胎芽が見えないなぁ。胎嚢も大きくなっているような感じはしないし。と先生。
妊娠反応の数値(HCG)を計るから明日また来てくれないかな?と言われ、その日は採尿をして帰りました。
次の日、
やっぱりHCGが高いようだ、これが胎嚢かどうかもはっきりわからないし異所性妊娠の可能性もあるから、大学病院へ紹介状を書くのですぐ行ってくれないかな?と。
先生から紹介状を受け取り、その足で車で30分程のところにある大学病院へ行きました。
大学病院で診ていただいたときも先生の説明はやはり同じようなことでした。
ただ、じっくりと内診をしても異常はみられないので異所性妊娠の可能性は低い、おそらく流産だと思うけれど、慎重に診たいのでまた来週来て下さいとのこと。大学病院では血液検査をして帰りました。
そのまた次の週、診察の前に2度目の血液検査を行い、先週の値と比べてみると、なんとHCGの値が高くなっていました。
急いで内診をすると、胎嚢らしきものが見当たらなくなっている。胞状奇胎のようなたくさんの影が見えました。
すると、もう一人お医者様がやってきて、ああでもないこうでもないと、内診をしながら先生たちが話していました。
内診を終え、診察室へ戻ると、先生は言葉を選びながら子宮内の状態を詳しく説明してくださいました。
こないだ見えた胎嚢らしきものが見えなくなっているかわりに、影がたくさん見える、異所性妊娠の可能性は低いけれどHCGの数値が高いのが心配だ、掻爬手術をしてみてHCGの数値が下がるかどうかみたいので今日手術と入院はできるかな?と。
この日は夫も一緒についてきてくれていたので、すぐに手術と入院を了承しました。
もし今日手術して明日の朝にHCGが下がらなければ、異所性妊娠かもしれないので腹腔鏡手術になるかもと説明を受けました。
もしHCGが下がれば明日退院できますよとのことだったので、夫には次の日も休みをとってもらいました。
手術は静脈麻酔でした。担当の先生含め3人のお医者様と1人の看護師さんがついてくださいました。緊張しているわたしに、痛いことはしないから大丈夫よ、痛いことするときはちゃんと麻酔するから安心してリラックスしてね、と先生方が優しく声をかけてくださり、あっという間に手術は終わりました。
目を覚ますと先ほどの先生たちと看護師さんが代わる代わる病室へ様子を診に来て声をかけてくださいました。
担当の先生が来てくださったときに、ぼーっとした頭で、
先生、赤ちゃんの袋みたいなものは出てきましたか?と聞きました。
先生は、ううん、でも妊娠の組織は出てきたよ、おそらく流産だろうね、大丈夫、ゆっくり休んでねと。
流産....
とてもつらいことですが、
わたしの場合胎嚢しか見えなかったのがせめてもの救いでした。
心拍まで確認できたのに赤ちゃんが育っていないということもありますものね。
そうなるとつらさはどれほどのものでしょう。
胸が締め付けられます。
そして、今回は、近所のかかりつけの産婦人科の先生含め、大学病院の先生方も、最悪の事態を想定してとても慎重に診てくださったので、不安が少なくて済みました。
やはり、初期の流産は先生でも判断が難しいのだということを今回学びました。
胎嚢も途中から胎嚢らしきものという表現に変わりましたし、異所性妊娠も、お腹を開けてみないとわからない場合もあるようで、一番正確なのは血液検査のHCGの数値なのかなと思いました。それを元に先生方は判断しているようでしたので。
ちなみに、
掻爬手術前のHCGは8000で、
手術後(10時間後)は3700でした。
手術2日後には700になっていました。
次の生理はおよそ一か月後。
次の生理がきたのを確認してから、また妊活してもいいですよ、とのことでした。
以上がわたしの流産の記録になります。
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